中締めの意味とは?挨拶マナーと一本締めの正しいやり方を解説

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中締めの意味とは?挨拶マナーと一本締めの正しいやり方を解説
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飲み会の終盤でよく耳にする「中締め」という言葉ですが、正確な意味や振る舞い方に迷うことはありませんか。ただの終了合図ではなく、参加者への配慮や会場の雰囲気を守るための大切なマナーが含まれています。一本締めと一丁締めの違いや、挨拶のタイミングなど、意外と知らないルールも多いですよね。この記事では、中締めの本来の意味から実践的な挨拶の例文まで、詳しく解説していきます。

記事のポイント
  • 中締めの本当の意味と目的
  • 本締めやお開きとの明確な違い
  • シーン別の挨拶例文とテンプレート
  • 恥をかかない手締めの正しいやり方
目次

中締めの意味とは?お開きとの違いやタイミング

まずは、中締めという言葉が持つ本来の意味や、なぜ飲み会の途中でわざわざ締める必要があるのかについて解説します。ただの形式的な儀式だと思われがちですが、実は参加者全員が気持ちよく過ごすための、日本特有の「おもてなしの心」が隠されているんですよ。

宴会における中締めの役割とメリット

中締め(なかじめ)とは、宴会や会合の途中で行われる「仮の終了宣言」のことです。完全に会を終わらせるわけではなく、「一区切りつけましょう」という合図ですね。

なぜこんなことをするのかというと、実はこれ、参加者への深い配慮から生まれた習慣なんです。飲み会に参加している人の中には、遠方に住んでいて終電が早い人や、翌朝早くから仕事がある人もいますよね。でも、盛り上がっている最中に一人だけ「お先に失礼します」とは言い出しにくいものです。

そこで中締めを行うことで、「帰りたい人が後ろめたさを感じずに堂々と退席できるタイミング」を作ってあげるわけです。同時に、「まだまだ飲み足りない!」という人にはそのまま会場に残ってもらい、場の熱気を冷まさずに宴会を継続させることもできます。

中締めのメリット

  • 帰宅希望者がスムーズに退席できる(Liberty:個人の自由)
  • 宴会の盛り上がりを維持できる(Unity:集団の連帯)
  • 「だらだらとした飲み会」になるのを防ぎ、メリハリをつける

つまり中締めは、相反する「個人の事情」と「集団の楽しみ」を両立させるための、非常に高度な社会的テクニックと言えるでしょう。

本締めやお開きとの違いを解説

よく混同されがちなのが、「中締め」と「本締め(ほんじめ)」あるいは「お開き」の違いです。これらを間違えてしまうと、幹事として段取りが悪いと思われてしまう可能性もあるので注意が必要です。

スポーツの試合に例えるなら、中締めは「第3クォーター終了」、本締めは「試合終了(ゲームセット)」だと思ってください。

項目中締め (Nakajime)本締め (Honjime/O-hiraki)
目的一区切りつけ、退席希望者を送り出す宴会の完全終了と解散を宣言する
タイミング宴もたけなわ、終了の少し前会場の利用時間終了時
対象者忙しい人、遠方者、高齢者への配慮参加者全員
挨拶のトーン感謝に加え、「まだ続く」という余韻完結感、再会への願い
後の行動そのまま残るか、帰るかを選択可能全員退席・片付け開始

中締めが行われた後は、帰る人は帰宅し、残る人は歓談を続けます。一方、本締めが行われたら、全員が荷物をまとめて会場を出なければなりません。幹事さんはこの「終わりの合図」を明確に使い分けることが大切ですよ。

飲み会で退席する際のマナーと注意点

中締めが終わった直後は、退席を希望する人にとっての「ゴールデンタイム」です。ここでモタモタしていると帰るタイミングを失ってしまいます。

帰る側のマナーとしては、挨拶が終わったら速やかに身支度を整え、周囲に軽く会釈をしてサッと退席するのがスマートです。「名残惜しいふり」をして長居すると、逆に周囲に気を遣わせてしまうこともあります。

送る側の注意点

残るメンバーが「え、もう帰るの?」「二次会行こうよ」と執拗に引き止めるのはマナー違反です。中締めは「帰ってもいいですよ」という公式な免罪符なので、快く「お疲れ様でした」「気をつけて」と送り出してあげましょう。これがいわゆる「アルハラ」防止にもつながります。

中締めを行う最適なタイミングとは

では、具体的にいつ中締めを行えばいいのでしょうか。一般的には、宴会終了予定時刻の15分〜30分前が良いとされています。

例えば、2時間の宴会であれば、開始から1時間30分〜1時間45分経過したあたりが目安です。このタイミングであれば、食事も一通り行き渡り、会話も盛り上がっている頃合いですよね。「宴もたけなわではございますが…」と切り出すのに最適な時間帯です。

あまり早すぎると「もう終わり?」と白けてしまいますし、遅すぎると終電が気になる人がソワソワし始めてしまいます。会場の利用時間ギリギリに行うのは「本締め」ですので、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

英語で説明する際の表現やフレーズ

最近ではグローバルな職場も増え、外国人の同僚に「Nakajime」を説明する機会があるかもしれません。しかし、直訳するのは非常に難しい概念です。

単に “Clapping hands”(手を叩くこと)と説明するのではなく、その機能(Function)を伝えると理解してもらいやすいですよ。

英語での説明例

“Nakajime is a provisional closing ceremony. It allows people who need to leave early to do so without feeling guilty, while the party continues for others.” (中締めは仮の閉会儀式です。これにより、早く帰る必要のある人が罪悪感なく退席でき、他の人にはパーティーが続きます。)

また、挨拶の結びとしては “Let’s wrap up the formal part of the evening.”(夜の公式なパートを締めくくりましょう)といったフレーズがニュアンスとして近いでしょう。

中締めの意味を理解して挨拶や手締めを実践

ここからは、実際に中締めを任された時に使える挨拶の例文や、絶対に間違えたくない「手締め」の種類について解説します。特に「一本締め」と「一丁締め」の違いは、多くの人が誤解しているポイントなので要チェックです。

忘年会や歓送迎会で使える挨拶の例文

ビジネスシーンでの中締めは、労いの言葉と次なる目標への意欲をバランスよく配置するのがポイントです。長々と話すのはNG。1分〜2分程度でスマートにまとめましょう。

挨拶の構成案

  1. 導入:「宴もたけなわではございますが…」
  2. 感謝:「本日はお忙しい中…」「活発な議論が…」
  3. 展望:「来期に向けて…」「チーム一丸となって…」
  4. 結び:「それでは、お手を拝借…」

【例文:プロジェクト打ち上げ・忘年会】 「宴もたけなわではございますが、お時間となりましたので、一旦ここで中締めとさせていただきます。 本日は、皆さまの多大なるご協力のおかげで、大変有意義で楽しい時間を過ごすことができました。幹事として、心より感謝申し上げます。 今回の成功を糧に、来期もチーム一丸となって新たな目標に向かい、邁進していきたいと思います。 それでは、当社のますますの発展と、ご参集の皆様のご健勝を祈念いたしまして、一本締めで締めくくりたいと思います。 皆様、ご起立をお願いいたします。(間) それでは、お手を拝借。イヨーォ!(手締め) ありがとうございました!」

結婚式や二次会でのスピーチ構成

結婚式や披露宴といったお祝いの場(慶事)では、言葉選びに特別な配慮が必要です。「切れる」「終わる」「帰る」といった忌み言葉は避け、「お開き」「結び」と言い換えるのがマナーです。

【例文:結婚式二次会・友人代表】 「楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、そろそろお開きの時間が近づいてまいりました。 新郎〇〇くん、新婦〇〇さん、本当におめでとうございます。 お二人の末長いお幸せと、新しい門出を祝しまして、三本締めで結びたいと思います。 皆様、お手を拝借。イヨーォ!(手締め) おめでとうございます!」

主役はあくまで新郎新婦です。自分語りはせず、幸せな二人へバトンを渡すような気持ちで話すと良いでしょう。

一本締めと一丁締めの正しいやり方

これが最も間違いやすく、かつ重要なポイントです! 多くの人が「よーお、ポン!」と1回叩くことを「一本締め」だと思っていますが、それは間違いです。

正しくは、1回だけ叩くのは「一丁締め(いっちょうじめ)」と言います。別名「関東一本締め」とも呼ばれますが、混同を避けるためにビジネスの場では使い分けるのが無難です。

種類リズム構成主な用途
一本締め3-3-3-1 を 1回 (タンタンタン、タンタンタン、タンタンタン、タン)一般的な宴会、忘年会、歓送迎会
一丁締め1回だけ (パン!)カジュアルな飲み会、二次会、会場の防音性が低い場合

司会者のテクニック

一丁締めを行う場合は、参加者が一本締め(3-3-3-1)と勘違いしないよう、「本日は一丁締め、パン!と一回で締めさせていただきます」と事前にアナウンスするのが親切です。これで「グダグダ」になるのを防げますよ。

三本締めを行うシーンとリズムの特徴

最も格式が高いのが「三本締め」です。これは公式行事や結婚式、大きなプロジェクトの完遂など、特別な節目に行われます。

やり方は、「3-3-3-1」のリズムを3回繰り返します。 「イヨーォ」(タンタンタン、タンタンタン、タンタンタン、タン) 「イヨーォ」(タンタンタン、タンタンタン、タンタンタン、タン) 「イヨーォ」(タンタンタン、タンタンタン、タンタンタン、タン)

なぜ「3回」なのかというと、主催者、来賓、そして参加者全員の三者に対する感謝と祈願を意味すると言われています。

「九」に点を打って「丸」になる

3拍×3回で「9」回になりますよね。日本語で「九」は「苦」に通じるとされます。そこで最後に「1回(点)」を加えることで、「九」という漢字に点が打たれ、「丸」という字になると言われています。 つまり、「すべてが丸く納まる(円満解決)」という願いが込められているのです。

まとめ:中締めの意味を知り円滑な宴会を

中締めの意味や作法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

中締めは単なる形式的な儀式ではなく、「参加者の時間を尊重しつつ、集団の一体感を守る」という、日本人の知恵が詰まったシステムです。「一本締め」と「一丁締め」の違いを正しく理解し、シーンに合わせて使い分けることができれば、あなたは「デキる幹事」として一目置かれること間違いありません。

ぜひ次回の宴会では、意味を噛み締めながら、心を込めて手を打ってみてくださいね。きっと、いつもより素晴らしい「丸く納まる」会になるはずですよ。

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