「さっきメールしたばかりなのに、また送っていいのかな?」と迷ってしまうこと、ありますよね。特にビジネスシーンでは、相手に「しつこい」と思われないか不安になるものです。「重ねてのご連絡失礼いたします」というフレーズは、そんな時の強い味方ですが、正しい意味や使い方を理解していないと、かえって失礼になってしまうこともあります。この記事では、再連絡時のマナーや、件名の書き方、英語での表現、五月雨式になってしまった場合のお詫びの仕方まで、例文を交えて詳しく解説します。返信が来ない時の催促や、訂正メールを送る際にも自信を持って対応できるようになりますよ。
- 「重ねて」と「度々」の決定的な違いと使い分け
- 上司や取引先に対する失礼のない再連絡のマナー
- 状況別にそのまま使える件名や本文のテンプレート
- ビジネスチャットや英語メールでの適切な表現方法
重ねてのご連絡失礼いたしますの意味と敬語の正解
まずは、このフレーズが持つ本来の意味と、ビジネスシーンでの正しい役割について深掘りしていきましょう。「なんとなく丁寧だから」という理由で使っていると、思わぬ落とし穴があるかもしれませんよ。
重ねてと度々のご連絡の違い
ここ、意外とごっちゃになっている人が多いポイントです。「重ねて」と「度々(たびたび)」は、似ているようで実は時間の矢印が逆なんですよ。
「重ねてのご連絡失礼いたします」は、直前のメールに対して「これからもう一度連絡しますね」という、未来に向かうアクションへの挨拶です。「1回目の連絡」と「2回目の連絡(今回)」がセットになっているイメージですね。
一方で「度々」は、「過去に何度も連絡してごめんね」という、完了した行為に対する謝罪のニュアンスが強くなります。「度々のご連絡となり申し訳ございません」といった感じで使います。
使い分けのポイント
- 重ねて:今から送る2回目の連絡(これから失礼します)
- 度々:既に何度もやり取りしている場合(何度もすみません)
なので、まだ2回目なのに「度々」を使うと、「そんなに何度も連絡してないけど?」と相手に違和感を与えてしまうこともあるんです。まずは「重ねて」から入るのが正解ですよ。
五月雨式やお詫びとの使い分け
情報がパラパラと断続的に届くことを「五月雨式(さみだれしき)」と言いますよね。これも関連キーワードとしてよく検索されています。
もし、あなたが資料Aを送った5分後に資料Bを送り、さらに10分後に修正依頼を送るといった状況なら、それは「重ねてのご連絡」というよりは、「五月雨式」の状態です。
この場合、「五月雨式に申し訳ございません」と伝えるのがベストです。ただし注意したいのは、「五月雨式」という言葉自体には謝罪の意味が含まれていないこと。「五月雨式になりますが」だけだと、単なる状況説明になってしまい、ちょっと偉そうに聞こえるリスクがあります。
NG例
×「五月雨式になりますが、よろしくお願いします。」 これだと「パラパラ送るけどよろしくね」という開き直りに聞こえかねません。OK例
○「五月雨式になり申し訳ございません。」 必ず謝罪の言葉とセットで使いましょう。
上司に送る際のマナーと注意点
社内の上司に対して「重ねてのご連絡失礼いたします」を使うべきか、悩みますよね。結論から言うと、基本的には使ってOKです。目上の人に対する正しい敬語ですからね。
ただ、直属の上司や頻繁にやり取りするチーム内であれば、毎回このフレーズを使うと「堅苦しい」「よそよそしい」と感じられることもあります。関係性によっては、少し崩した方が業務スピードが上がることも多いですよ。
例えば、「追記です」「何度もすみません」といった表現の方が、スムーズに伝わる場合もあります。ガチガチの敬語よりも、「情報の鮮度」と「共有スピード」を優先する柔軟さも、デキるビジネスパーソンには必要かもしれませんね。
チャットでの連投と失礼の境界
最近はSlackやTeamsなどのビジネスチャットを使う機会も増えましたよね。メール文化では「1通にまとめる」のが美徳とされてきましたが、チャットでは事情が少し違います。
チャットの場合、長文をドカンと送るよりも、話題ごとにメッセージを分けた方が読みやすいことがあります。これを「連投」と言いますが、チャットにおける「連投失礼します」は、謝罪というよりも「ここからここまでがセットですよ」という区切り線(マーカー)のような役割を果たします。
なので、チャットで情報を分ける際に「重ねてのご連絡失礼いたします」と書くと、ちょっと重たい印象を与えてしまうかも。「連投失礼します」や「続けて送ります」くらいが、ツールの特性に合っていてスマートですよ。
相手に配慮したクッション言葉
「重ねてのご連絡失礼いたします」は便利な言葉ですが、これさえ言えば何でも許されるわけではありません。大切なのは、「なぜ重ねて連絡する必要があったのか」という理由(Reasoning)をちゃんと添えることです。
突然の再連絡は、相手の仕事の割り込みになります。だからこそ、「クッション言葉」としてこのフレーズを使いつつ、すぐに理由を説明しましょう。
| 構成要素 | 例文 | 効果 |
|---|---|---|
| 承認 | 「先ほどご連絡したばかりですが」 | 直前の連絡を覚えていることをアピール |
| 謝罪 | 「重ねてのご連絡失礼いたします」 | 割り込みに対する配慮 |
| 理由 | 「緊急の変更点が生じたため」 | 再連絡の正当性を提示 |
この3ステップを踏むことで、相手は「無視された」とか「機械的に送られてきた」と感じることなく、「事情があるんだな」と納得してくれます。これが心理的な負担(Cognitive Load)を下げるコツなんですよ。
重ねてのご連絡失礼いたしますの意味を踏まえた例文
さて、ここからは実践編です。「じゃあ具体的にどう書けばいいの?」という疑問に答えるべく、シチュエーション別のテンプレートを用意しました。コピペして調整するだけで使えるので、ぜひ活用してくださいね。
催促や訂正メールの構成案
一番気を使うのが「催促(リマインド)」と「自分のミスによる訂正」ですよね。
返信がない時の催促(リマインド)
ここでは「返信してください!」と迫るのではなく、「届いていますか?」と心配するスタンスを見せるのがポイントです。相手に逃げ道を作ってあげるんです。
件名:【再送】お見積もりの件につきまして(株式会社〇〇)
重ねてのご連絡失礼いたします。 先日お送りした件につきまして、ご不明点などはございませんでしょうか。 もし、お手元に届いていないようでしたら再送いたしますので、お申し付けください。 なお、本メールと行き違いでご返信いただいておりましたら、何卒ご容赦ください。
添付漏れやミスの訂正
自分のミスの場合は、「失礼いたします」という挨拶よりも、明確な謝罪が必要です。
件名:【訂正】会議日程の変更につきまして(株式会社〇〇)
訂正してお詫び申し上げます。 先ほどお送りしたメールにおきまして、添付ファイルに漏れがございました。 正しいファイルを本メールにて送付いたします。 ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
重大なミスの時は、冒頭の「重ねてのご連絡失礼いたします」を削って、いきなり「訂正してお詫び申し上げます」と入った方が誠実さが伝わりますよ。
件名における再送や追記の表記
メールを受信する側からすると、件名を見ただけで「あ、さっきの続きか」「これだけ見ればいいのか」と判断できるのが理想です。
再連絡の際は、件名をそのままにするのではなく、【再送】【訂正】【追記】といった隅付き括弧を冒頭につけることを強くおすすめします。
- 【再送】:リマインド用。「まだ見てない」という相手へのアピールになります。
- 【訂正】:内容が変わった時。古いメールを開かせないための工夫です。
- 【追記】:補足資料など。「これもセットで見てね」という合図です。
Re:を残すか迷うかもしれませんが、基本的には残したままでOKです。スレッド表示されるメーラーを使っている相手なら、一連の流れだと認識しやすくなりますからね。
返信への対応と適切なフレーズ
逆に、相手から「重ねてのご連絡失礼いたします」というメールをもらった時、どう返信するのが正解でしょうか?
相手は「しつこくして申し訳ない」と恐縮しています。なので、こちらは「全然気にしていませんよ」という安心感を与えるのがマナーです。
おすすめの返信フレーズ
- 「とんでもないことでございます。丁寧にご連絡いただきありがとうございます。」
- 「ご確認いただき助かります。」
- 「ご放念ください。」(入れ違いだった場合など)
ちなみに「お気になさらず」は、目上の人に対しては少しカジュアルすぎるので注意が必要。「お気遣いなく」や「とんでもございません」あたりが無難ですね。
英語メールでの類語と表現方法
海外とのやり取りがある方は要注意。「重ねてのご連絡失礼いたします」を直訳して “I am sorry for contacting you again.” と書くと、「何か悪いことでもしたの?」と不思議がられることがあります。
英語圏のビジネス文化では、謝罪(Apology)よりも、前向きなリマインド(Reminder)やフォローアップ(Follow-up)という姿勢が好まれます。
| ニュアンス | 英語表現 |
|---|---|
| 標準的(フォローアップ) | Following up on my previous email. (先ほどのメールの続きですが) |
| 柔らかい催促 | Just a gentle reminder regarding… (念のためのリマインドですが) |
| 訂正がある時 | Please disregard my previous email. (先ほどのメールは破棄してください) |
“Sorry to bother you” もよく使われますが、ビジネスで何度も使うと自信がなさそうに見えることも。ポジティブに「確認のための連絡です」と伝える方がプロフェッショナルですよ。
重ねてのご連絡失礼いたしますの意味を再確認する
最後にまとめとなりますが、「重ねてのご連絡失礼いたします」という言葉の裏にあるのは、単なるマナー遵守ではなく、相手の時間(Time)へのリスペクトです。
「あなたの時間を再び奪ってしまいますが、それだけの理由があります」という敬意を込めて使うからこそ、相手も快く受け取ってくれるわけです。言葉の意味を正しく理解し、文脈に合わせて使い分けることができれば、あなたのビジネスコミュニケーションはもっと円滑になります。
恐れずに、でも配慮を忘れずに。自信を持って「送信ボタン」を押してくださいね。
