「諸事情により」をビジネスで使う!正しい意味とメール例文まとめ

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「諸事情により」をビジネスで使う!正しい意味とメール例文まとめ
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仕事をしていると、本当の理由を言いにくい場面ってありますよね。そんな時に便利なのが「諸事情により」という言葉ですが、ビジネスシーンでの正しい意味や使い方に悩む方も多いのではないでしょうか。下手に使って相手に失礼にならないか、どんなメールを送ればいいのか、具体的な例文や言い換え表現を知りたいという声もよく聞きます。この記事では、そんな曖昧だけど便利な言葉を使いこなすためのヒントをまとめました。

記事のポイント
  • 「諸事情」の正確な意味と、似た言葉との使い分け
  • そのままコピペで使える状況別のメール例文
  • 失礼な印象を与えないためのクッション言葉と言い換え
  • トラブルを避けるための必須マナーと注意点
目次

ビジネスにおける諸事情によりの正しい意味と使い方

「諸事情により」は、ビジネスにおいて非常に便利な「大人の言葉」です。全てを語らずとも、相手に「察してほしい」というニュアンスを伝えられる、日本特有のクッション材のような役割を果たしてくれます。ここでは、その本質的な意味と、具体的な使用シーンを見ていきましょう。

諸事情の意味と私情や私事との違い

まず、「諸事情(しょじじょう)」という言葉の成り立ちですが、「諸(もろもろ)」の「事情」という意味です。つまり、理由が一つではなく複数絡み合っている場合や、あえて詳細を伏せておきたい場合に使われます。

よく似た言葉に「私情」「私事」「私用」がありますが、これらを混同するとビジネスでは命取りになることも。それぞれの違いを整理したので、確認してみてくださいね。

用語意味・ニュアンスビジネスでの適性
諸事情詳細を伏せる際の標準語。公私問わず使える。◎(最適)
私情個人的な感情や利己心。「私情を挟む」など。×(不可)
私事個人的な事柄。「私事(わたくしごと)ですが」と使う。△(限定的)
私用個人的な用事。社内向け。〇(社内のみ)

特に怖いのが「私情」です。「私情により欠席します」なんて書いてしまうと、「気分別で休みます」と言っているようなもの。相手からの信用を一瞬で失いかねないので、迷ったら「諸事情」を選んでおくのが無難ですよ。

社外メールでそのまま使える諸事情の例文

取引先やお客さまに対して、アポイントの変更や辞退を申し出る際、具体的な理由を言うと角が立つことってありますよね。「他社の方が安かったから」なんて正直に言えませんし。そんな時は、以下のようなテンプレートを活用してください。

【アポイントの日程変更・キャンセルの場合】
件名:〇月〇日のお打ち合わせにつきまして
本文:
大変恐縮ながら、諸事情により明日のアポイントの日程を変更させていただきたく存じます。
直前のご連絡となり、誠に申し訳ございません。

【提案を辞退する場合】
件名:新規プロジェクトのご提案につきまして
本文:
ご提案いただきました件ですが、社内で検討いたしました結果、諸事情により今回は見送らせていただくこととなりました。
せっかくのご厚意にお応えできず、心苦しいのですが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。

ポイントは、理由をぼかす分、前後の謝罪や配慮の言葉を厚くすることです。これだけで、相手に与える印象はずっと柔らかくなります。

退職や閉店の案内で使う諸事情の表現

お店の閉店や、自身の退職の挨拶でも「諸事情」は活躍します。ネガティブな理由(経営不振や人間関係のトラブルなど)をそのまま伝えると、立つ鳥跡を濁してしまいますからね。

退職の場合は、一般的に自己都合なら「一身上の都合」を使いますが、会社都合や早期退職など、少し複雑な背景がある場合は「諸事情」を使うことで、含みを持たせることができます。

【退職の挨拶メール】
この度、諸事情により〇月末日をもって退職することとなりました。
在職中は公私にわたり大変お世話になりました。

また、店舗の臨時休業や閉店では、お客様に余計な心配をかけないためにも、あえて理由を特定しない方がスマートな場合が多いです。

理由を聞かれた場合のスマートな返信

「諸事情って何があったんですか?」と、悪気なく突っ込んで聞いてくる方も稀にいらっしゃいます。ドキッとしますよね。でも、ここで焦って嘘をついたり、詳しく説明しすぎる必要はありません。

「察する」のがビジネスのマナー
そもそも「諸事情」という言葉を選んだ時点で、「これ以上は聞かないで」というサイン。それを汲み取るのが日本的なビジネスコミュニケーションの暗黙の了解です。

もし聞かれたら、「社内の規定で詳しくは申し上げられないのですが…」や「個人的な家庭の事情でして…」と、やんわりと「これ以上は言えない」境界線を示すのが正解です。相手も「あ、聞いてはいけないことだったな」と察してくれるはずですよ。

諸般の事情など状況に応じた言い換え

「諸事情」ばかり使っていると、なんとなく軽く聞こえたり、ボキャブラリーが少なく見えたりするかも…と心配な方は、状況に応じて言い換えてみましょう。

  • 諸般(しょはん)の事情
    より硬い表現です。事業撤退やサービスの終了など、組織として決定した重い内容を伝える時に適しています。「不可抗力でした」というニュアンスが強まります。
  • 一身上(いっしんじょう)の都合
    個人の退職や休職など、完全にプライベートな理由である場合に使います。
  • やむを得ない事情
    「本当はそうしたくなかったけれど、どうしようもなかった」という気持ちを強調したい時に使えます。

相手やシチュエーションに合わせて使い分けることで、より洗練されたビジネスメールになりますよ。

諸事情によりをビジネスで使う際のマナーと注意点

便利な言葉だからこそ、使い方を間違えると「不誠実」「逃げている」と思われてしまうリスクもあります。ここでは、信頼を損なわないための鉄則をご紹介します。

クッション言葉を添えて配慮を示す

いきなり「諸事情により中止します」とだけ伝えると、事務的で冷たい印象を与えてしまいます。これを防ぐために必須なのが「クッション言葉」です。

文頭に以下の言葉を添えるだけで、相手への配慮がぐっと伝わります。

  • 大変恐縮ですが、諸事情により…
  • 誠に勝手ながら、諸事情により…
  • ご期待に添えず心苦しいのですが、諸事情により…
  • 差し支えなければ、諸事情により…

これらは「事情を説明できない非礼を詫びる」という姿勢を示すためのセットフレーズだと思って、必ず一緒に使うようにしましょう。

英語メールで諸事情を伝えるフレーズ

グローバルな仕事をしていると、英語で「諸事情」をどう伝えるか迷いますよね。直訳すると “Due to various reasons” ですが、これだと欧米の文化では「理由を隠している」「説明する気がない」と不信感を持たれる可能性があります。

英語圏では、可能な限り具体性が求められますが、どうしても伏せたい場合は以下のように使い分けます。

英語フレーズニュアンス
Due to unforeseen circumstances予期せぬ事情により(不可抗力を強調)
For personal reasons一身上の都合で(プライバシー保護)
Due to urgent business matter緊急のビジネス上の用件により(優先順位の問題)

特に “unforeseen circumstances” は、「自分たちでもコントロールできない事態だった」というニュアンスが出るので、相手の理解を得やすい便利な表現ですよ。

納期遅延など謝罪が必要な場面の対応

ここが一番の注意点です。こちらのミスで迷惑をかける場合に「諸事情」を使うのはNGです。

例えば、自社の発注忘れで納期が遅れるのに「諸事情により遅れます」と言ってしまったらどうでしょう?相手は「運送トラブルかな?」と思うかもしれません。後で事実が発覚した場合、「嘘をついて隠蔽しようとした」とみなされ、取り返しのつかない信用問題になります。

鉄則:謝罪が必要な場面では具体的に
明らかに自社に非がある場合は、正直に原因を伝え(可能な範囲で)、再発防止策を提示するのが誠意です。「諸事情」はあくまで、断りや変更など、相手に直接的な損害を与えない場面、もしくは本当に不可抗力な場面でのみ使いましょう。

社内での遅刻や欠席連絡のポイント

社内のチームメンバーへの連絡などでは、正直に「子供が熱を出して」「通院のため」と伝えた方が、周りもサポートしやすい場合があります。でも、全社メールや共有カレンダーにまで詳しく書く必要はありません。

「直属の上司やチームには具体的に、全体には諸事情で」というふうに、情報の公開範囲を使い分けるのがスマートです。「私用」としても良いですが、「諸事情」の方がよりビジネスライクな響きになります。

上司への報告で気をつけるべきこと

上司に対して「諸事情により遅刻します」とだけ伝えるのは、基本的には避けた方が良いでしょう。上司は部下の管理をする義務がありますから、理由がわからないと承認のしようがありません。

もちろん、言いにくい病気や家庭の事情がある場合は、「家庭の事情で、詳細は控えさせていただきたいのですが」と前置きすればOKです。ただ、単なる寝坊や気分の問題を「諸事情」で済ませようとするのは、社会人としての評価を下げる原因になるので気をつけてくださいね。

ビジネスで諸事情によりを使いこなす要点

「諸事情により」は、言いにくいことをオブラートに包み、円滑な人間関係を守るための知恵です。ただの言い訳として使うのではなく、相手への「配慮」として使うことが大切です。

  • 謝る時は具体的に、断る時は抽象的に使い分ける。
  • 「誠に勝手ながら」などのクッション言葉を必ず添える。
  • 自分のミスを隠すために使わない。
  • 相手から言われたら、深く詮索せずに受け入れる。

この言葉を正しく使えれば、あなたはきっと「言いにくいことでも角を立てずに処理できる、信頼できるビジネスパーソン」として評価されるはずです。ぜひ、明日からのメールや会話で役立ててくださいね。

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