大阪万博へのアクセス手段として注目されているのが、舞洲・尼崎・堺の各地に設けられた「パーク&ライド(P&R)」駐車場です。
2025年の開幕以降、利用率の低さが課題とされてきましたが、利便性向上を目的とした複数の新施策が導入されました。
特に「大阪万博 パーク&ライド 利便性向上」の一環として実施された「午後3時以降の駐車料金半額」制度は、費用面でのハードルを下げ、夕方以降に訪れる来場者にとって大きなメリットとなっています。
この記事では、「大阪万博パーク&ライド、午後3時以降半額に」といった最新情報を中心に、具体的な利用方法や注意点をわかりやすく解説します。
プレスリリース
2025.05.23
大阪・関西万博P&R(パーク&ライド)駐車場利便性向上の取り組みについて
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博へ自家用車で来場するお客様に向け、万博P&R(パーク&ライド)駐車場(舞洲・尼崎・堺)を開設しています。
開幕から約1ヶ月の利用状況を踏まえ、このたび「1.西ゲートにおける優先入場レーンの設定」「2.万博P&R駐車場における当日枠の開設」「3.万博P&R駐車場における15時から利用できる半額割引料金の導入」「4.舞洲P&R駐車場における障がい者枠の開設」の取り組みを行い、お客様の利用しやすさの改善を図ることとしましたので、下記のとおりお知らせします。
また、各駐車場の利用状況を踏まえ、当面の間、舞洲E、堺A(EV駐車枠を除く)の駐車場については新規の予約受付を停止します。舞洲A、堺Bをご利用ください。なお、すでに、舞洲E、堺Aを予約された方については、そのままご利用いただけます。
- 午後3時以降に適用される駐車料金割引の仕組み
- 舞洲・尼崎・堺の各駐車場の利用条件と特徴
- 当日予約やキャンセル手続きの具体的な流れ
- 西ゲートの優先入場や障がい者向け施策の内容
大阪・関西万博パーク&ライド利便性向上の施策とは
・舞洲・尼崎・堺の駐車場が対象
・大阪万博パーク&ライド、午後3時以降半額に
・利用者に好評の西ゲート優先入場レーン
・当日予約枠の新設で柔軟に対応可能
・午後割引の条件と予約方法に注意
舞洲・尼崎・堺の駐車場が対象
大阪万博のパークアンドライド(P&R)では、舞洲・尼崎・堺の3つのエリアに駐車場が設けられています。これらはすべて、会場へのシャトルバスが発着する公式連携駐車場であり、自家用車での来場を検討している方には重要な選択肢です。
対象となる駐車場と特徴は以下の通りです。
駐車場名 | 所在地 | 駐車可能台数 | 対象車両 |
---|---|---|---|
舞洲A | 大阪市此花区舞洲 | 約6,240台 | 自家用車・二輪車 |
尼崎 | 兵庫県尼崎市 | 約3,000台 | 自家用車のみ |
堺B | 堺市堺区 | 約2,000台 | 自家用車のみ |
こうした複数のエリアに駐車場を設けることで、周辺地域の分散化を図るとともに、東ゲート(電車利用)への集中を緩和する狙いがあります。
ただし、注意点として以下の点が挙げられます。
- 舞洲以外では二輪車は利用不可。
- EV専用駐車スペースは一部利用制限があり、割引対象外。
- 事前予約や当日予約の条件をよく確認する必要があります。
いずれの駐車場も会場まではシャトルバスが運行されており、料金にはそのバスの往復運賃も含まれています。そのため、家族やグループでの利用時は特にコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
大阪万博パーク&ライド、午後3時以降半額に
大阪万博では、2025年5月24日より午後3時以降にパークアンドライド駐車場へ入庫する場合、通常料金の半額程度になる新たな割引制度が導入されました。この施策は「トワイライトキャンペーン」の一環として行われており、夕方以降に訪れる来場者の利便性を向上させています。
具体的な割引後の料金(自家用車)は以下の通りです。
駐車場 | 通常期 | 繁忙期 | 閑散期 |
---|---|---|---|
舞洲A | 3,250円 | 3,500円 | 3,000円 |
尼崎・堺B | 3,000円 | 3,250円 | 2,750円 |
ポイントとして押さえておくべき点は以下です。
- 割引が適用されるのは「当日予約」のみ。
- 事前予約している場合は、前日23:59までにキャンセルが必要。
- シャトルバスの往復利用料金も含まれており、人数が多いほどお得。
- EV充電の駐車枠は対象外。
一方で注意すべきなのは、当日キャンセルは100%のキャンセル料が発生する点です。また、予約は「タイムズのB」サイトを通じて行う必要があり、会員登録(無料)が必要になります。
夕方以降の訪問を考えている方にとっては、費用を抑えながら快適にアクセスできる非常に実用的な制度です。
参考:万博P&R駐車場における15時から利用できる半額割引料金の導入|EXPO2025公式
利用者に好評の西ゲート優先入場レーン
大阪万博では、P&R利用者のスムーズな入場を実現するため、西ゲートに「優先入場レーン」が設けられています。このレーンは、午前10時・11時台の入場予約をした方が対象で、通常より1時間早く並ぶことができる仕組みです。
優先入場レーンの主な特徴は次の通りです。
- 利用対象:P&R駐車場からの来場で、午前10時または11時の西ゲート入場予約をしている方
- 必要なもの:シャトルバス乗車券の提示、または当日予約完了メールの提示
- 利点:長時間並ばずにスムーズな入場が可能
これにより、特に小さな子ども連れや高齢の方にとっては、ストレスを軽減できる大きなメリットがあります。また、午前中の入場希望者が東ゲートに集中する傾向がある中で、西ゲートの分散利用を促す効果もあります。
ただし、すべての時間帯に適用されるわけではなく、10時・11時予約に限られる点には注意が必要です。時間指定の予約を確実に確認した上で利用しましょう。
このような取り組みにより、来場者の導線が改善され、会場全体の混雑緩和にもつながっています。
参考:西ゲートにおけるP&R優先入場レーンの設定|EXPO2025公式
当日予約枠の新設で柔軟に対応可能
大阪万博のパークアンドライドでは、これまで「事前予約のみ」だった駐車場に対し、2025年5月24日から「当日予約枠」が新たに導入されました。この取り組みによって、来場者はより柔軟に駐車場を利用できるようになっています。
当日予約枠の特徴を以下にまとめます。
- 対象駐車場:舞洲A、尼崎、堺B
- 予約受付開始:利用当日の午前0時頃から
- 予約方法:「タイムズのB」サイトにてオンライン予約
- 料金体系:通常の事前予約と同額(午後3時以降の入庫は別途割引あり)
- 予約可能数:前日までの予約残数に応じて枠が設定される
この制度の導入によって、急に予定が空いた人や当日の天候を見てから決めたい人でも、気軽に車で来場できるようになります。
一方、以下のような注意点もあります。
- 当日予約は枠数が限られており、早い段階で満枠になる可能性が高い
- 予約完了後のキャンセルは100%のキャンセル料がかかる
- 支払いには3Dセキュア2.0対応のクレジットカードが必要
- EV充電の駐車枠は対象外。
このように、事前の計画が難しい来場者にとって非常に便利な仕組みであり、柔軟なアクセス手段として評価されています。
参考:万博P&R駐車場における当日枠の開設|EXPO2025公式
午後割引の条件と予約方法に注意
午後3時以降の割引制度は、大阪万博を夕方から訪れる人にとって魅力的な選択肢です。ただし、この割引を受けるためにはいくつかの条件と注意点を理解しておく必要があります。
割引制度のポイント
時間帯 | 通常料金(例:舞洲A) | 割引後料金(午後3時以降) |
---|---|---|
繁忙期 | 7,500円 | 3,500円 |
通常期 | 7,000円 | 3,250円 |
閑散期 | 6,500円 | 3,000円 |
適用条件
- 割引対象は当日予約のみ。前日までに予約していると割引されません。
- 割引を受けたい場合は、前日23:59までに既存予約をキャンセルし、当日0時以降に改めて予約し直す必要があります。
- 割引対象の入庫時間は午後3時以降。これより早く到着すると割引は無効になります。
注意点
- キャンセル後の再予約ができなかった場合、駐車場の利用が難しくなる可能性も
- 割引は一部の駐車場(舞洲A・尼崎・堺B)のみ対象
- シャトルバスの時間帯や「夜間券」の有無とも連携して計画することが重要
前述の通り、料金面で非常にお得な制度ではありますが、タイミングや手順を誤ると本来のメリットを受けられない点には十分な注意が必要です。
大阪・関西万博パーク&ライド利便性向上の背景と狙い
・料金の高さと利用率低迷が課題に
・事前予約キャンセルで割引適用可能
・タイムズのBで簡単に当日予約
・障がい者向け駐車スペースも拡充
・車利用のメリットと西ゲートからの入場で混雑緩和策
・今後の混雑状況に応じた柔軟な見直し
料金の高さと利用率低迷が課題に
万博のP&R駐車場は便利な仕組みである一方、開幕から約1か月が経過しても、利用率の低迷が深刻な問題となっていました。原因の中心にあるのは、他の民間駐車場に比べて料金が高いという点です。
以下の比較が参考になります。
駐車場 | 料金(目安) | 備考 |
---|---|---|
万博P&R(通常) | 6,000~7,500円 | シャトルバス利用込み |
USJ付近民間駐車場 | 約3,600円 | 駅からのアクセス前提 |
これにより、「車1台でこの金額は高すぎる」との声が多く寄せられました。特に平日は1割、休日でも3割程度の稼働率にとどまっていたことから、万博協会や大阪府知事も料金の見直しを要望する事態となっています。
この課題に対応するため、午後の割引制度や当日予約枠の導入が実施されたという背景があります。とはいえ、依然として課題は残っており、以下のような問題点も指摘されています。
- 割引制度の仕組みが分かりづらく、利用者に十分に伝わっていない
- 支払い方法が限定されており、一部の利用者にはハードルが高い
- 利用人数が少ないとシャトルバス込みの料金設定が割高に感じられる
今後は、さらなる情報発信や柔軟な料金設定の見直しが求められていくと考えられます。
事前予約キャンセルで割引適用可能
大阪万博のパークアンドライドにおける午後3時以降の割引を利用するには、事前予約をしていた場合にいったんキャンセルする必要があります。この点は少し分かりにくいため、具体的な手順を確認しておきましょう。
午後割引を受けるための流れ
- 前日までに予約済みの場合
→ 割引を受けるには23:59までにキャンセルが必要 - 利用当日の0時以降に再度予約を実施
- 午後3時以降に駐車場へ入庫
割引が適用される条件
- 当日予約であること(前日予約では不可)
- 午後3時以降に入庫していること
- 対象の駐車場(舞洲A・尼崎・堺B)であること
この仕組みの利点は、予定変更に柔軟に対応できる点です。一方で、以下のような注意点があります。
- キャンセル後、当日枠がすぐ埋まってしまう可能性がある
- 当日のキャンセルは100%のキャンセル料が発生するため、再予約前に間違って予約しないよう注意
- 手間がかかるため、スムーズに行うには時間的余裕が必要
このように、少し複雑な手続きにはなりますが、駐車料金を大きく抑えたい方には利用価値の高い方法です。
タイムズのBで簡単に当日予約
パークアンドライド駐車場の当日予約は、専用サイト「タイムズのB」を使って行います。この予約方法はスマートフォンやパソコンから数分で完了するため、多くの来場者にとって便利な手段となっています。
予約の手順(簡略版)
- タイムズのB公式サイト(https://btimes.jp/)にアクセス
- 無料のタイムズクラブ会員に登録
- 利用したい駐車場と入庫時間帯を選択
- クレジットカードまたはApple Payで決済
- 予約完了メールを確認(当日入庫時に必要)
注意点や制約事項
- 予約には3Dセキュア2.0に対応したクレジットカードが必須
- 予約枠には限りがあり、先着順となる
- 当日キャンセルは100%のキャンセル料が発生
また、EV専用区画や一部の車両は対象外となるため、詳細はサイトで事前に確認しておくのが安心です。
このように、タイムズのBは短時間で予約が完了するうえ、スマホだけで操作が完結するので、急な予定変更にも対応しやすくなっています。
障がい者向け駐車スペースも拡充
大阪万博では、障がいのある方のアクセス向上を目的に、舞洲Aのパークアンドライド駐車場に障がい者用の当日予約枠が新設されました。これは、夢洲の障がい者駐車場が早期に満車となったことを受けての対応です。
基本情報
- 駐車場:舞洲A(自家用車のみ)
- 台数:1日あたり約100台(時間帯ごとに設定)
- 対象:
・特別割引券の対象者
・車いすや歩行具が必要な方(証明書の提示が必要) - 料金:
- 繁忙期:3,250円
- 通常期:3,000円
- 閑散期:2,750円
予約方法
- 利用当日の午前0時頃から「タイムズのB」で予約可能
- 予約には証明書を持参のうえ、現地確認が必要
注意点
- 午後3時以降の割引は適用されない
- EV充電枠は対象外
- 予約完了後の当日キャンセルは不可
このような取り組みにより、移動が困難な方も安心して車で来場できるよう配慮されています。事前に証明書や予約状況を確認しておくことで、よりスムーズに万博を楽しむことができるでしょう。
車利用のメリットと西ゲートからの入場で混雑緩和策
大阪万博では、公共交通機関以外にも「パークアンドライド(P&R)」を活用した自家用車での来場が可能です。特に西ゲートからの入場は、車を利用する来場者にとって利便性の高い選択肢となっています。
車利用の主なメリット
- 荷物の持ち運びがスムーズ
→ ベビーカーやクーラーボックスなど、電車では運びにくい荷物も安心 - 複数人での移動が割安
→ 駐車場料金は「1台あたり」の設定なので、家族・友人と割り勘すればお得 - 自宅から会場までの移動が一貫
→ 乗り換え不要で、体力的にも楽にアクセス可能
西ゲートからの入場が混雑緩和につながる理由
比較項目 | 東ゲート(鉄道利用) | 西ゲート(P&R利用) |
---|---|---|
入場者数の偏り | 多い(メトロ直結) | 少ない(分散効果) |
移動手段 | 大阪メトロ中心 | シャトルバス運行 |
優先入場レーン | なし | 午前予約者にあり |
西ゲートは電車組が利用する東ゲートに比べて来場者が少なく、待ち時間が短い傾向にあります。さらに、午前10時・11時台に予約したP&R利用者は、1時間前の時間帯から優先入場レーンを活用できる点も魅力です。
ただし、P&Rのシャトルバスは発着時刻が限られているため、乗り遅れないよう時間に余裕を持って行動する必要があります。
今後の混雑状況に応じた柔軟な見直し
大阪万博では、開幕後の実際の利用状況を受けて、柔軟に対策を調整していく姿勢が示されています。特にP&Rの利用率やゲートごとの混雑状況は、継続的に分析されており、必要に応じて制度の見直しが行われる予定です。
現在までに実施された主な見直し策
- 午後3時以降の駐車料金割引導入
- 当日予約枠の新設
- 優先入場レーンの設置(西ゲートのみ)
- 障がい者用の特別駐車枠追加(舞洲A)
このような対策が導入された背景には、以下のような課題があります。
問題点 | 対応策の方向性 |
---|---|
P&R駐車場の利用率の低さ | 料金割引・当日予約で利用促進 |
東ゲートへの来場集中 | 西ゲート利用の利便性向上 |
障がい者のアクセスのしづらさ | 当日枠設置と利用条件の明確化 |
今後も、利用者の声や予約状況をふまえて、時間帯別の料金変更や追加の予約枠調整、バスの運行本数見直しなどが検討される可能性があります。
前述のように、制度の多くは柔軟に設計されているため、来場予定者は最新情報をこまめにチェックし、公式サイトや予約ページを活用することが重要です。
総括:大阪・関西万博パーク&ライド利便性向上 午後3時以降半額に対応開始
記事のポイントをまとめます。
- 舞洲・尼崎・堺の3エリアに公式駐車場を設置
- 午後3時以降の入庫で駐車料金が半額程度に割引される
- 割引は当日予約限定で、事前予約では適用されない
- 割引適用には前日23:59までのキャンセルが必要
- 西ゲートにP&R利用者専用の優先入場レーンを設置
- 優先入場は10時・11時台の予約者に1時間前から適用
- 予約は「タイムズのB」サイトで簡単に手続き可能
- 支払いには3Dセキュア2.0対応のクレジットカードが必要
- シャトルバス往復料金は駐車料金に含まれている
- 舞洲以外では二輪車の駐車ができない
- EV専用区画は一部割引制度の対象外となる
- 障がい者向け駐車枠を舞洲Aに新設し1日100台確保
- 当日予約キャンセルは全額キャンセル料が発生する
- 午後割引や当日枠は急な予定変更にも柔軟に対応できる
- 東ゲートの混雑緩和を狙い、西ゲート利用を促進している
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